目次:
長くて恐縮ですがなるべくその全てに眼を通して頂けるよう、お願いします。
・カウンセリングって何?
・カウンセリングと「相談」の違い
・ネットカウンセリングって何?
・ネットカウンセリングの利点
| ●「このサービスについて」● |
| ●INDEX● |
ここ10年あまりで日本でもすっかりお馴染みになったこの言葉ですが、TVやCM等での使われ方を見ると、必ずしもその正しい意味合いが伝わっていないようです。
カウンセリングはいわゆる「人生相談」のようにクライエント (悩みを解消するためカウンセラーのもとに来訪する方。来談者ともいう)
に気の利いた忠告を与えて問題を片づけたり、クライエントに何らかの行動を強制したり説得したりしてその行動を変えるひとのことを指すものではありません。また何か商品を売りつけることを目的として行われるものではありません。
人間は生まれながらにしてより成長しよう、自分の持てるものを最高に発揮して生きようと動機づけられた存在です。
しかし時にはさまざまな障害によってその能力を充分に発揮できず苦しむときがあります。この問題を取り除こうと努力する際、その側面から適切な支援を受けることによって人間本来の”成長力”が発揮されるはずです。
カウンセリングの目的は、
・クライエントが自分自身のために行動し、苦しく困難な状況を自分で変化させていくこと
・自分の中にある力を引き出し、それを用いて独自に問題を解決していく強さを身に付けること
です。言い換えればクライエントが自分の力で問題や困難を適正に処理していくという意味で精神的に「強くなる」技術を身に付けるために、その過程を援助していくことにあります。
「悩みの解決」をきっかけに、クライエントが以前よりも強くなっていくことがカウンセリングの究極的な目標といえます。
このようにカウンセリングは 「クライエントが自発的に行動すること」 を大前提として行われます。
カウンセラーはこの過程の中で専門的な知識と経験をもってクライエントの自助努力に基づく自立過程のお手伝いをする役目を担います。 カウンセラーは人に対する積極的な関心を備え、心理学・教育学等の専門教育を受け一定期間適切な指導の下訓練を積んだ者がこれにあたります。またクライエントの側にも常に、自分の抱える問題を正しく認識し、問題解決の意欲を持つひとであることが常に求められます。
いわゆる「相談」とカウンセリングの違いは以下のようなことと考えられます。
「相談」では基本的に忠告する側がその視点から自由に発言し、それがクライエントの気持ちを癒していきます。この時忠告者はクライエントの境遇を自分の立場から思いやることはあっても、その人の気持ちや相手の直面する状況を共感的に受け入れて理解するわけではありません。無論この忠告の仕方に問題があるわけではありません。相談
(互いに意見を述べ合うこと) という枠組みの中では問題を表示した方に対し、それぞれの立場から自由にコメントする在り方こそが正しいといえますし、自分の悩みを掲示板等に公開することで得られるカタルシスや「人が自分の悩みを聞いてくれる!
意見をくれる!」 という体験は即クライエントの心の癒しに繋がります。しかし忠告者の視点から語られる忠告は必ずしもクライエントと同じ立場に立った意見ではないため、それが時として的外れなものになってしまったり、意見の押し付けになってしまったり、同種の問題に関する個人の経験を述べるに留まってしまたりすることもあり、この場合にはクライエントが欲するものが上手く供給されないことになります。
カウンセリングでは常に「クライエントがどのような考え方や感情を持っているかに関わらず、基本的にまずそれらを受け入れる」ことを前提とします。これを「受容」といいます。「クライエントのあるがままの状態を理解しそれを認め受け入れることによって、そのひとの成長と変化の過程が始まる」
という考え方がカウンセリングの根底にはあります
。この場合「認める」というのは「赦す」という意味ではなく
「クライエントの置かれている状況を理解する」
という意味です 。
このように、カウンセラーがあたかもクライエントが感じて考えているのと同じように考え感じることを「共感的理解」といいます。
カウンセリングはクライエントの自発性をなによりも尊重する過程です。故にカウンセリングの成功はクライエントの自発性の有無に大きく関わってきます。カウンセラーは時として、クライエントがなかなか語りたがらない「本当の悩み」を自発的に語るまで待たなければならないこともあります。そのような事情からカウンセリングの当初は、両者の間に強い信頼関係を築くことに時間が割かれ、必然的に多くの場合それは継続的な過程となります。カウンセリングはクライエントにもカウンセラーにも、努力と粘り強さが求められる過程なのです。
カウンセリングではクライエントの抱える心の問題に対して対症療法的に状況を変える有効な示唆を与えるよりも先に、まずクライエントのその時の立場を認め、それを受容する態度を重視します。そうであるが故にこの過程の中では常にクライエントの自由意志に基づいた展開が期待されるのです。
クライエントの抱える問題を真摯に聞き続け、それに対する的確な理解とそれに基づく適切な問いかけをし続け、加えて心理学等の専門的な知見に基づいた分析と評価をすることによってクライエントの自発的成長を促すのがカウンセラーに期待される役割です。従ってそれらの技術に関する訓練を受け、常にクライエント自身の自発的な成長と変化を支援し、それを待望する独特の人間観を理解し受け入れた者が、カウンセラーとしてクライエントの力になることを求められるのです。。
その他カウンセリング独特の特徴として秘密の厳守も挙げられますが、これは後述します。
本来カウンセリングはカウンセラーとクライエントが直接お会いして行う面接の形式が基本です。この亜流という位置づけで、現在では
「いのちの電話」 などの電話によるカウンセリングや手紙によるカウンセリングも認められています。
ネットカウンセリングでは、電子メールのやりとりを利用してカウンセリングを実施します。クライエントが悩みや相談したいことを記したメールをカウンセラーのもとに送り、その内容をもとにカウンセラーが返信をしたため、それを送付する。
この繰り返しでカウンセリングの過程を進行させていきます。インターネットの普及した現在、身近にパソコンがあり電子メールを使用できる環境にさえあれば個々人がお悩みを打ち込んで送信ボタンを押すだけで瞬時に転送が行われます。
これまで日本でカウンセリングが満足に普及してこなかった理由は大きく二つ考えられます。
まず心の問題を支援する適切な機関や施設が身近にないことです。 欧米に比べ日本の各種機関設置状況は大きく出遅れているのが現状です。また信頼できるカウンセラーを探す段でも困難が生じます。その件について友人など周囲の人に相談できればいいのですが、実際にはそうもいかないのが現実です。
このように身近にカウンセリングを実施する適切な施設がなく、適切な支援を受ける意志があるにも関わらずそれを享受することのできなかった方にとってはネットカウンセリングは望ましいものといえます。
またこちらのほうがより深刻な問題と考えられますが、仮に良い機関やカウンセラーが見つかったとしても、今の日本ではそこに行くということはとても勇気のいることなのです。日本社会ではカウンセリングが未だ正当な市民権を得ておらず、「心に悩みを抱えるなど、そのひとが軟弱だから起こることで、そんなものは自分ひとりで解決する努力をすべきだ。他人に気安く相談などするな!」 という考え方がまだ支配的です (特に男性にこの種の発想が強いようです)。これはとても大きな誤解といえます。
「悩みを抱えるのはそのひとが健全な証拠です。また敏感で注意力に恵まれた人間の方がそうでない人よりも心身に掛かる負荷が大きくなるのは自明のことです。悩みを押し隠し、悩みなど無いと虚勢を張る状態の方が遥かに不健全で問題に値する行為です。そして、一人では物事をスムーズに進めることができなくなったとき、他の人の力を借りることはなんら恥じるべきことではありません」
…これまで説明してきたように、カウンセリングはあくまでクライエント自身が自立的に努力することを基礎に成立する過程です。そのためこのようなものの見方が日本人がカウンセリングを受けることを必要以上に困難にしているのも事実です。カウンセリングを受けること自体に気後れを感じることの多い日本社会においては、気軽に、しかも匿名でカウンセリングを受けることができるこの形式の方が受け入れ易い部分があるようです。
カウンセリングや精神分析が一般に普及しており、自分の心の状態を定期的にチェックしメンテナンスすることが責任ある立場に就く者のひとつのステータスとなっている”心の問題先進国”アメリカにおいては、同じくネットカウンセリングの方法論も、その長所と短所を正しく受け入れられた上で多くの人々に認められており、現在も発展を続けています。カウンセリングの普及するより前にインターネットが普及した日本では、その国民性からネットカウンセリングに関する需要はカウンセリングのそれ以上に高いものであると考えられています。
現在このサービスの利用者は月あたり20人程度です。20代、30代の方が中心で、10代や40代から60歳代の方もいらっしゃいます。男女比は半々かやや女性が多いようですが、カウンセリングの利用者は元来女性の方が多いものとされていましたが、ネットカウンセリングであれば従来よりこういったサービスを利用することにためらいを感じてきた男性も安心して利用することができるようです。
・便利さ:
簡単な手続きで行えるネットカウンセリングは悩みを抱える人々がカウンセリングを受ける敷居を
(物理的にも精神的にも) 引き下げ、このことでカウンセリングの間口を大きく広げる役目を期待されています。
匿名性の高いインターネットの世界では性別や年齢は実社会ほどに意味を持ちません。誰もが現実の社会的地位等に関係なく同等の権利をもつひとりのクライエントとして容易に受け入れられるのです。
また「現実世界で向き合って話してもなかなか打ち解けることのできないはずの初対面の二人が、ネットでは不思議なほどあっさり打ち解け、瞬く間に個人的な悩みを語り合う仲になった」
といった経験はないでしょうか? このようにネットを介することで成立する独特の共有感覚は時としてクライエントの素直な感情の表出を助け、これがネットカウンセリングにおいては利点として働きます。ネットカウンセリングではクライエント・カウンセラー間の信頼関係の成立が比較的容易なのです。
・文書形式の利点
通常のカウンセリングでは、クライエントとカウンセラーの会話の中でインタラクティブ
(相互関連的) にその過程が進行していきます。クライエントの発した言葉の中にさらに掘り下げて聞きたい箇所が見つかれば、カウンセラーはその場で即座にそれを指摘し重要な話を聞き出すことができるかもしれません。ネットカウンセリングでは双方が文書のやりとりを通じてカウンセリングの過程を辿るため、そのような”即時性”では通常のカウンセリングに分があるといえます。
しかし文書形式であることの利点にはそれを補うものがあります。クライエントは要するに”見知らぬ他人”であるカウンセラーに理解できるよう分かりやすく、筋道だてた文書で自分の問題を表現する必要が生じますが、「自分の抱える問題を文書で他人に説明する」というその過程自体が、クライエント自身が問題を客観的に見直す重要な契機となるのです。このことはネットカウンセリング経験者の報告からも多数認められています。
会話は感情を伝えるには適していますが、筋道立てた内容のやりとりには案外適さないものなのです。
文書のやりとりで進行するネットカウンセリングはその性質上対面のカウンセリングより緩やかに進行していきますが、その緩やかさもまたネットカウンセリングの利点です。クライエントが自分のペースで進行させることができる点でも、毎週決まった時間・決まった場所に人知れず訪れるというそれだけでクライエントがストレスを溜めてしまいかねない通常のカウンセリングに勝っています。さらに文書化されるやりとりの中では本筋とは外れたやりとりが少なくて済むというのも利点です。
・・・カウンセリングの過程が進む中、クライエント自身が過去に記したことを読み直し、それをもとに当時の自分の考えを思い出したり、それと現在の自分とのギャップから自己の成長を客観的に評価できる点も文書によるカウンセリングの大きな利点といえます。
・秘密の厳守:
カウンセリングの過程でクライエントは自分をさらけ出す必要があります。そのため個人の秘密は絶対に!
守られる必要があります。しかしインターネットではその仕組み自体がまだ発展途上であるため、意外に簡単に情報が漏れてしまいがちです。
当サービスではネットカウンセリングの利点である簡便性を殺さない程度に有効なプライバシー保護策を提案し、さらに何よりもクライエント/カウンセラー間はもとよりセンターもクライエントの素性を容易に認識しないようなプライバシー保護措置を提案しています。
クライエントに関する詳細な情報はカウンセラーにとっても当然重要なものですが、当サービスではこれを多少犠牲にしてもクライエントのプライバシーを保護し、このことでクライエントのカウンセリングに対する緊張感を和らげる道を採っています。
…以上に記してきたように、ネットカウンセリングはカウンセリングとは質的に異なる過程であり、それ故に独自の利点と特徴を備えています。
皆様がそれぞれの特徴を把握した上で、これらのサービスを有効に活用して頂ければ幸いです。
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